生きる目的を見失いかけた30歳サラリーマンの話。
突然ですが、私は前の会社で生きる目的を見失いかけました。
そこには、新卒で入社して4年半ほど勤めましたが、
ずっと高稼働な日々を過ごしてきました。
21時を過ぎてもオフィスには、昼間のように人がたくさんいました。
そんな状況が当たり前の会社なのです。
21時に帰ろうとすると「早上がりですか?」と冗談を言われるくらいでした。
ただ、仕事自体は難易度が高く、裁量も大きかったため、やりがいはありました。
同期や先輩たちもいい人ばかりでしたので、
最初は自身の成長のためだと自分に言い聞かせてがむしゃらに頑張ってきました。
月に勤務時間が400時間(残業含む)を超過することもありましたが、同期と愚痴を言い合いながらも最後までなんとか乗り切ることができました。
途中でいなくなった(つぶれた)ひとたちもたくさん見てきました。
最初にアサインされたプロジェクトについても当時のメンバーはほとんど退職してしまいました。
私も先輩たちの働き方を見ながらこの会社での今後の自分の働き方を考えていたら非常に不安になってきました。
先輩たちは本当に素晴らしい人たちでした、責任感も強く、仕事に対してストイックでした。
ただ、働きすぎてプライベートの時間、家族との時間を有意義に過ごせている人をあまり見たことがありませんでした。
(自分もそうでした。)
しかも、裁量労働制なので残業代はでません。
私にもやってみたいことはあります。
家族との時間も大事にしたいです。
しかし、この会社で働いている限りそれらは叶わないのではないか。
いつしかそんな不安に襲われるようになりました。
それでもなお、仕事に追われる日々に対して、
「俺は何のために働いているだろう。」
と思うようになりました。
それでもいつも通り、仕事に取り組んでいました。
1ヶ月くらい経ったころでしょうか、
突然糸が切れたように仕事に対する意欲がなくなってしまったのです。
出社しても仕事が手に付かないのです。
いつもならできることができないのです。
いつもなら考えられることが考えられないのです。
最初は気づきませんでした。
単純に能力不足のみが問題だと思っていました。
(実際にそれが大きいとは思いますが)
自分はストレス耐性が強いほうだと思っていたので、
いつか改善するだろうと信じて、ただただ踏ん張りました。
しかし、いくら頑張ろうとしても状況が改善されないので、
思い切ってカウンセラーに相談したところ、
即休めって言われました。笑
正直仕事を途中で投げ出すことに抵抗があり、休むことに抵抗があり、悩みましたが、
「私がつぶれてしまっても会社に代わりはいくらでもいるけど、
私のことを大切に思ってくれている家族にとって私の代わりはいない。」
という同期の言葉に心打たれ、
休むことを決意しました。
せっかく休暇を頂いたのもなにかの縁、
そのまま退職しました。笑
ありがたいことにたくさんのひとに引き留めていただきました。
今辞めるのはもったいないというお言葉もたくさん頂きました。
他人からは逃げの退職、
後ろ向きの退職だと
思われるかもしれませんが、
私はこの転機を決してそのようにネガティブに捉えてはいません。
社会人になって初めてこうしてゆっくりと自分と向き合い、
本当に自分がしたいことについて考え、
行動に移す時間ができました。
今は本当に辞めてよかったなと思っています。
私以外にも似たような不安を抱えている人は大勢いると思います。
そういう方は、私のように仕事が手に付かなくなる前に上司や周りに
相談するなり、早急に手を打つことをおすすめします。
最後まで読んでくださりありがとうございました。